お時間です

生き延びがち

就活クソカレンダー(12月)

師走です。

師匠、走ってましたね。

私の師匠は31日という距離を1.6日ぐらいで走りきりました。

脚なんかもう千切れそうですよ師匠。

足元がグルグルグル!ってうずまきみたいになってますよ師匠。

どういう原理ですか師匠。

ドクターストップものですよ師匠。

でももう、いいんですよ師匠…もっとゆっくりしていいんですよ師匠…具体的にいうと31日をあと70日ぐらいかけて消費してくれてもいいんですよ師匠…。

なぜなら弟子である私は2019年を迎える準備が全くできてないので…。

弟子を2ヶ月前に置いてきてしまってますよ師匠…。

勝手に気持ちよくゴール決めてんじゃないわよ。

 

いや、マジで10月以降の記憶がない。

じゃあいつの記憶ならあるの?と聞かれたらぶっちゃけ概ね記憶がないのでみんなで私の記憶をカスタマイズしてってください。

4月:大統領選に立候補する

9月:粘菌の研究で第一線に立つ

などなどの思い出の候補をお待ちしています。

おもしろい記憶を応募してくださった方には私の脳の一部を死後お渡しします。

 

キモ!

一年をキモ締めするつもりはなかったんですが紅白を見ながら書いてるので許してください。

米津玄師が出るまでは気もそぞろです。

『アンナチュラル 』最高でしたね。

脚本、キャラクター、なによりエンディングの入りのタイミングの演出でエモーションが頂点を突破してましたよね。

Lemon聞くぞ…メディア露出が得意でない米津さんが出てくれるんだから心して受け止めるぞ…この「ニコ動の時から知ってたんですが?(威圧)」みたいな唾棄すべきマウント精神も今年でポイッ!するぞ…ぞ……

 

にしてもマジで一年早かったですね。

私なんか特に7月に無職となってからの半年、光陰矢の如しの矢を追い抜きましたからね。

矢も「うそげろ?!!?」言うて途中で折れましたから。

時間はね、自分で創り出さないと無となり消える。

貴重な学びをこの半年で得ることができました。

正直、無職になってからの1ヶ月ぐらいで気付きたかったし、友だちからも「なんかやったら?留学とか資格試験とか」と言われて「確かにな〜」と思ったんですよ。

思ったんですよ。

思った。

思。

お。

 

 

…まあ、たくさん映画観たし本読んだし遊んだし化粧したし、いいかな。

最近「生きているからラッキーだ!」のはっぱ隊を地で行く生活を送っているので、皆様におかれましても息を吸って吐いてしてください。

褒めますので。

あと就活もしたんですよ。

しかも2回目。

まさかまた「新卒です!」みたいな顔で就活することになるとは思わなかったんですけど、それなりに結果が出て来ているので結果オーライかな。

選択肢は給与がヤバいところと謎の組織。

……カーーーーーッッッッ!人生って刺激的。

もうちょっと平凡でも当方構わないんですけど。

紆余曲折いらない。

真っ直ぐピーーーン!でいい。

私の人生は一回整体に行ってゴキャッてされてきてください。

とはいえ、就活はクソ(おもしろ)でしたし、人生もクソ(おもしろ)ですね。

で、最後のクソカレンダーです。

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先々月の10月分では赤ちゃん返りしてたのにね。

就活クソカレンダー(10月) - キューブログ

今度はママになっちゃったよ。

成長したね。

今年一年は社会に出て、揉まれて、伸びきって、緩急の多い一年でした。

おかげでもう赤ちゃんからママになるぐらいの成長性を発揮できた。

感謝です。

揉んでくれた前職場に感謝。

迎えてくれた実家に感謝。

「退職おめでとう!」と退職祝いをしてくれた友らに感謝。

それから、ネットリと呟いたり正気を失ったりバズったり体調を崩したりしてるときもなんやかんやで見ててくれたインターネットの皆さんに感謝。

私は見られている時が一番発奮するので、来年も見続けてくださると幸いです。

 

ではまた!

来年もよろしくおねがいします。

 

追伸

平成元号内には何か本を出したいと思ってるので、尻スパンキングのためにここに書かせてもらいます。

出せよオラッ!

 

 

書けば出る 

書かねば出ない

何物も

 

 

就活クソカレンダー(11月)

ハッピー・ホリデイ!

わしゃ毎日がホリデイ。

7月からずっとホリデイ。

人生がバグったので休日が終わらねえです。

もうここ数ヶ月スケジュール帳を開いてないんですよ。

予定がなさすぎて覚えちゃうもの。

友だちに

「遊べる日ある?」

って聞かれて

「◯日と◯日以外いける!」

って答えるもの。

「以外」て。

何食べたい?って聞いた時の何でも良いよ!ぐらい困る返答じゃない?

うちの母は「何食べたい?焼き鮭にしようと思ってるんやけど」というオフェンシブな聞き方をしてくるんですけど。

でも、予定がないのはまことに事実なので許されたい。

私のここ(スケジュール)、空いてますよ。

 

でも実際、人生でいちばん長い休暇なんですよね。

大学の夏休みですらも、気張って踏ん張ってダダこねて布団にむしゃぶりついても最長2ヶ月ぐらいじゃないですか。

そんな中、バイトもせず、時々採用試験を受け、ちょこちょこ遊び、折を見て祖父母の手伝いに行き、という生活を半年送ってみたところ分かったのは、

「やっぱ金があればどうにでもなる」

ということですね。

私の母なんか連休は憂鬱そうに「仕事がしたい…」としょぼつくのですけど、その血を受け継いだはずの私は「今日は何もしないをしたなあ!」を地で行けます。

100エーカーの森で生まれた可能性も視野に入ってきたな。

そして、この「何もしない」を心置きなく楽しむための必須アイテムがお金なんですよね。

恐ろしいことに、何はなくとも税金、生活費、交遊費もろもろの雑費などはかかっちゃうので。

ミニゲーム「何もしない」は無料でも、ゲーム本編の「生きていく」は有料。

人生をインストールしただけで問答無用で課金発生。

仕方がないではある。

でもつまり、つまりですよ。

「何もしない」をするためには、「何もしない」とは真逆の「仕事をする」をしないといけないんですよ。

大いなるジレンマ。

広辞苑の「ジレンマ」の例に載っても違和感のないほど立派なジレンマ。

お母さんお父さんおめでとうございます〜!

立派なジレンマですよ〜!

ジレンマ「オギャーーーー!!!!」

わい「オギャーーーーーー!!!!!!」

 

 

 

はい。

ということで、クソカレンダー11月です。

今日も明日も明後日もジレンマを乗り越え働くみなさんに尊敬と愛を込めてお送りします。

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これ、実はかなり古いツイートから引用してきてるんですよね。

初めて受けた面接の待合室の光景なんですが、あまりの異常さに今でも肝が冷えちゃいます。

どんなんだったかというと、ホテルの小さめの会議室にパイプ椅子が横10×縦10ぐらいでギッシリ詰められて、そこに就活生がスマホを見るでも雑談するでもなく、ひたすらまっすぐ前方の壁だけ見据えて座って待ってるんですよ。

沈黙、すし詰め、黒いスーツ、前方凝視…。

こ、怖かった…基本どこでもくつろげてしまう、面の皮の厚さが地層レベルで考古学的にも貴重だともっぱら噂の私でも異様な空気に飲まれて前方凝視着席集団の一員になってしまったもの。

同調圧力

リクルートスーツ、ネクタイ、パンプス、黒髪、化粧、同調圧力

僭越ながら「個性が強いね」というお言葉を頂戴することもあり、自我もプライドも六甲山ぐらいには高かった私も、あの押し潰すような圧迫感には膝を折ってしまいました。

自意識の標高が天保山

 

昔見たテレビ番組の実験で、

「ホールに集められた50人の内、半分がさくら。突如鳴り響く火災報知器の音に、さくらの25人は指示通り微動だにせず、すると残りの25人も不安気にしつつも避難しなかった」

というのがあって、私なんかは「自分だったら50m走11秒台が嘘のように素早く逃げるのに」とか思ったわけですが。

集団心理はあるのね、実際。

実験では煙(スタッフが炊いた煙幕)が出てきてようやくちらほら逃げ始めたぐらいでした。

何が怖いって、私含め「自分は大丈夫」と根拠もなしに思ってる人は多かろうということです。

エスカレーターの片側を歩けるように開けておくのだって多分そうじゃない?

ウォ〜〜〜〜!!!!あちきは同調圧力に負けないぞ!!!!!!!と思っても梅田のビッグマン横のエスカレーターの左側に立てなくない?

本当はそんなルールないのにね。

 

クソカレンダーでは「屠殺場の豚の方が賑やか」なんてひどい言い草で草生えますけど、実際問題、思考を殺して右に倣えでいたくわないわよねって。

仮に右に倣うにしても、「こういう理由で右に倣います」という自己決定右に倣えでいきたいです。

 

 

ところで、「屠殺場の豚」なんて物騒な例えが当時浮かんできたのは、当時『ハンニバル』のシーズン3を観てたからだと思うんですけど、演出、脚本、出演陣全てが揃った素晴らしいドラマなので是非見てください。

 

 

孤独な捜査官:ウィル・グレアムと稀代のサイコパス:ハンニバル・レクターが血と臓物にまみれながら愛と憎悪で結ばれていくラブストーリーです。

私のいちばん好きなセリフ

「百万年かかっても友情の光は僕らに届かない」

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就活クソカレンダー(10月)

風邪、引きました。

夜遅くに帰宅した父親に

冬の大三角が綺麗に見えるぞ」

なんて言われた日には

"親に自作のポエムを読まれ添削までされた壮絶な過去"

を持つ浪速のセンチメンタリストこと私が見ないわけにはいかないじゃないですか。

夜景を一緒に見るならダニエル・クレイグイドリス・エルバか私か、ってぐらいの気合いでベランダに飛び出ちゃってね。

飲み会帰りの酔っ払い諸君の笑い声を肴にアタイは夜空、見させてもらっちゃう、つってね。

そうやってセンチメンタルに30分ほど浸ってる間にバチクソ風邪を引きました。

格好は向こうから付いてくるものであって、こちらから付けようとすると別のものが付いてくるんですよね、大体。

「イタい人」というレッテルとかね。

今回は菌がくっ付いちゃいました。

ダニエル、イドリス、後は任せた。

 

まあこういう風に身体が弱ってると心も弱るじゃないですか。

で、心が弱るとどうなると思います?

 

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赤ちゃん返りする。

クソカレンダー10月です。

私、赤ちゃん返りしてます。

 

就活戦争も末期、多くの戦友が

「内定者懇親会だる〜」

「同期とうまくやれるかな…」

といったほのめかしを残して戦線から離脱し、前線への補給(就活支援サイトのサポート)も止まり始めた頃ですね。

こちとらまだ2018就職戦争やってんのに大本営では2019年就職戦争の用意始めてんですよ。

まだ我々が戦ってるんですが〜?

ブラックホーク・ダウンを見なさい。

 

で、この頃には、自分が何のために戦っているのか、この戦いに終わりはあるのか、終わったとしても報われるのか、誰かトム・ハンクスを助けに寄越してくれ、マット・デイモンより先に私をこの泥沼から救ってくれ、てな感じで

「就職すること」

ではなく

「就活を終わらせること」

が目標になっちゃってたんですよ。

不健康な思考に私は恐慌、yeah。

どうにか居場所を確保したいという生存本能が暴走した結果、

「就活を終わらせたい」

「でも就職先がない」

「就職先がないなら別のどこか」

「大人としてやって行けないなら赤ちゃんからやり直そう」

「赤ちゃんなので幼稚園に行けばいい」

という発想のバタフライ・エフェクトが起きてしまったんですね。

哀れなひと…。

人間、先行きが見通せなくなると確実な過去に縋ってしまうみたいですね。

昔は良かった、高校生の頃は楽しかった、大学生の頃はなんでもできた、言うて。

私の場合は勢いよく一気に赤ちゃんまでバックしましたけど。

「あの頃は良かった」系の懐古ヘッズ、立ち直った私と一緒に未来を見てこ。

そう悪いもんじゃないよ、未来。

特に2019年なんかNetflix田村由美の傑作『7SEEDS』がアニメ化するし。

『7SEEDS』アニメ制作が決定!2019年4月よりNetflix独占配信! | GONZO

 

まあ、『7SEEDS』では初手から文明が滅びてるんですが。

未来って塩っぺえな。

 

参考映画

 

 

 

 

 

 




就活クソカレンダー(9月)

自他共に認めるポジティブを標榜し

「お前といると自分まで前向きになれる気がする」

「常にゴミから何かを拾いあげようとしてるな」

「このポジティブ・モンスター」

とかなんとか言ってもらえたりしちゃう私ですが、2017年7〜9月、つまり就活を始めてから半年以上が経った時点で内定0の持ちコマ3社だった時は荒んでいたみたいです。

リア垢のツイートをその頃まで遡ると、内心の動揺と焦りをどうにか笑いで誤魔化そうとしている痛々し〜い自分の姿が見えてきます。

 

2017/7/29

受かりたすぎる企業から週明けに電話がなければ0を、あれば1を、それ以外の方は3を押してください

 

2017/8/19

今日の座談会で質問しながらずっとペン回ししてる無礼者がいてお前の8月の光熱費が世界一を更新しろと思いました

 

2017/9/18

御社へ


無事なら連絡ください。

もう怒っていませんよ。


ママより

 

などなど。

コールセンターの自動オペレーションになったり、シンプルにキレたり、最後にはママになってしまってます。

情緒の乱れが自意識までめちゃくちゃにして自分が一体なんなのかよく分からなくなってるんでしょうね。

終わりが見えない就活と確実に終わる学生生活。

このどん詰まり感と、半年以上にわたる失敗体験は自覚している以上にプレッシャーだったようです。

ただ、ポジティブ・シンキングで補えない心の消耗を

「まだ面白いこと言えるんやでワイは」

という強がりで補強していたので、この時期のツイートには奇妙なキレがあるんですね。

 

クソカレンダー9月は本当に意味が不明です。

意味は不明なんですが、謎の力強さを感じます。

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小林多喜二の『蟹工船』、読んだことはありません。

なんとなく内容は知っている程度です。

なら、なぜこんなトンチキなことをツイートしたのかというと、当時同じく就職が難航していた友人と

「もう企業就職はダメかもしれん」

「一か八かでマグロ漁船に乗せてもらうか」

第一次産業は人手不足やしな。お役に立てるかも知れん」

「存在意義を見出せるなら蟹工船でもいい」

という限界会話をしていたからなんですね。

普段なら「蟹工船」だの「プロレタリア大革命」だのというワードはパッとは出てきません。

火事場の馬鹿力と言いますか、人間追い込まれると脳のシナプスの伝達速度が上がるのかもしませんね。

追い詰められた先で突飛な発想が生まれてくる。

不思議な"凄み"のようなものが生まれてくる。

あれ、ジョジョの奇妙な冒険の解説してましたっけ?

いや、就活で追い込まれると自己肯定感が削がれると共に常識的な思考に支障が出る、という話です。

メンタルに関して慢心とも言えるほどの自信があった私ですが、今思うと相当キツかったんだなと思います。

ただ一言言えるのは、就活での「不合格」は人生の「不合格」ではないということです。

私はそれはもう数えきれないほどの「不合格」を頂戴しましたが、「人生終わったな」と思うことはありませんでした。

友達もいるし、家族も応援してくれる。

時間と心を注ぐことのできる趣味がある。

 

要は、金がねえのが困るんです。

「内定が欲しい」?

ノン。

「仕事が欲しい」?

微妙にノン。

「お金を稼ぐ手段が欲しい」?

エス

「お金が欲しい」?

エスエスエスエスエス!!!!!!

 

 

お金が欲しい〜〜〜〜!!!!!!!!

それだけなんや。

それだけのことなんや、ほんまは。

だからみんな気に病まんでええんやで。

おおきにな。

ほな。

 

 

就活クソカレンダー(8月)

どれだけ筆記の勉強をしても、どれだけ面接の準備しても、最終的にはわりと出たとこ勝負じゃないですか。

就活って。

だからそこかしこで

「結局は相性だから」

っていうアドバイスともなんとも言えない慰めの言葉が聞こえるんですよね。

マッチングアプリのキャッチコピーだとしても投げやり感が拭えない。

という話を友らと102回はしました。

とは言え、かくいう私も力を出し切ったはずの試験で落とされた時は

「アタシたち、一緒に幸せにはなれないみたいだね」

と突然に切り出された別れに対しても物分かりのいいフリをする女になってました。

じゃないと

「私のどこが悪かったの?ねえどうして捨てるの?ダメなとこ直すから教えてよ!」

ってメールを送っちゃう。

怖い怖い。

 

 

話は少し変わりますが、面接にはいくつか質問のテンプレートがあるんですよね。

ガクチカ(「学生時代に力を入れて取り組んだこと」の略。略称を初めて聞いた時は「なぜ学校の地下について聞くので?え、怖…」と怯えました)

キャリアプラン

「自己PR」

ブラー、ブラー、ブラー。

こういう質問は人事側にとっても便利で実務的。

ただ、名門バスケ部の敏腕マネージャーがバインダー片手に指導してるんか?ぐらい完璧な対策を立てて来る就活生に対しては、その牙城を崩して中身を啜るには質問のリーチが足りない。

なので、人事側もこういった正攻法に混ぜて時々変化球を投げて来るんですよね。

参考までに、私が今まで投げられた変化球をご紹介します。

 

①「前向きっていう自己PRだけど、どれぐらい前向き?一生前向き?」

ー死んでも前向きです!(もうどうにでもなれ〜)

「死んでも前向き?具体的に教えてくれる?」

ー自分の葬式のプランを今から練ってるぐらい前向きです!(???)

 

②「『野外活動の経験からロープワークが得意』ってエントリーシートに書いてあるけど、溺れてる人助けたりとかできるの?じゃあ俺と部長が溺れてたらどっち助ける?」

ーじ、自分の身の安全を第一に、近い方から助けます…

 

③「じゃあこれから俺を父親だと思ってキャリアプランを語ってください」

ーあ、あの、お父さん…

 

打てるいかこんな球。

 

一つ目は深掘りされすぎてマウンドが地獄まで沈みました。

というか、ぶっちゃけ墓穴掘ってる自覚はありました。

ともあれ向こうもまさか就活生の葬式のプランを聞かされるとが思ってなかったでしょうから痛み分けということで…。

 

二つ目は世間話みたいな和やかな面接の中で突如発生した地獄の一幕なんですけど、いや、奇抜なパワハラ?チョイハラ?(チョイスハラスメント(?)。俺とあいつどっちが大事?)みたいな質問やめてください…。

頑張って自力で泳いでください。

 

3つ目は面接というか、ロールプレイングでした。

人事の方が父親、私がその娘という設定で話をする中で「会社の理解度」や「採用への意欲」を見られたんですね。

は、はずかち〜〜〜〜!!!!!

悪くはない…独創的な手法で就活生の生の姿を浮き彫りにするのは確かに有効かもしれない…。

けど、すっっっげ恥ずかしかった。

普段の面接からジョブスとか明石家さんまを憑依させてる似非シャーマンが言うことじゃないんですけど、面接で女優になるのはとても勇気がいることでした。

私はラ・ラ・ランドできません。

まあでもこの娘役で内定をもらったんですけど。

 

こういう変化球を投げられるとマウンドに墓穴を掘って埋まるか、バントで次の球に期待するしかなかったので「メジャー(大企業)移籍は無理だな」と思い知りました。

 

今回は全然クソカレンダーと関係のない内容になってしまってごめんなさいね。

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人事の口が溶けちゃってまあ。

タイトな内定にボディをねじ込もうと就活生があの手この手を尽くしてる間、人事だって「初めまして」のマージナルマン数百人の中から「これからずっとよろしく」する数人を探さなきゃいけないわけで。

ほ〜〜〜〜んと大変なお仕事と思います。

私は私で頑張るので、人事の方々も頑張ってください。

貴社のますますの発展とご健勝を末筆ながらお祈りさせていただきます。

 

就活クソカレンダー(7月)

就活クソカレンダーもついに下半期、折り返し地点まで来ました。

思いのほか就活クソカレンダーのあれこれを読んでくださってる方が多いようで、歯をむき出して御社に威嚇しまくっていた2017年の野蛮な私も報われる思いです。

野蛮なね…野蛮な私がね…。

当時の自分が荒んでいたことに、こうやって今文字に起こすことでようやく気づくんです。

なんてたって、

「就活はしんどいけど結構好きなんだよね」

という強気なアタイを誇示してましたから。

…まあぶっちゃけ?今もそうなんですけど?

虚勢を張りすぎてもう虚勢が全身にタトゥーのように刻まれちゃってんの。

恋人の名前をその時のテンションで彫って別れた後に後悔するラッパーよりもしんどいとこ、あるよ。

 

ただ、エントリーシートで門前払いを食らうのは手間も時間も報われなくて素直に落ち込みました。

人事、ちゃんと私と父の合同誌(就活クソカレンダー(1月) - キューブログ参照)読んだ?

感想、欲しいな…

みたいな、イベント初参加の同人マンの心持ち。

でも人事から届くの、「ここがこう良かったので次も期待してます!」ってファンレターじゃなくて"祈り"なんですよね。

え、送り先間違ってませんか…?

こちとらしがない就活作家であって別に神じゃないですよ笑

言うてね。

就活生が一回は思いつく「祈られすぎw 神かよ」的なボケで落ち込みを誤魔化せたのはお祈りが2桁に達するまででした。

2桁を超えてからはエントリーシート落ちのたびに13歳は年を取るようになっていたので、前職に採用される頃には182歳になっていました。

ハイパー・シルバー採用じゃん。

 

でも、面接は本当に心地よい緊張感と

「知らないおじさんたちが若僧の話を聞くために場所と時間を割いてくれてる」

というワンマンショーの風情がたまらなく好きでした。

とはいえ、このワンマンショー気取りが合格への足枷になっていたことは周囲からの

「あんたはジョブスじゃない」

「面接はすべらない話じゃない」

といったアドバイスから痛切に思い知っていますので、ナウ就活イングではトークのギアはローに入れてます。

時々うっかりテンションが上がってウィリーしちゃうけど。

 

前置きがゾッとするほど長くなりましたが、クソカレンダー7月は面接についてです。

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……やっぱ面接をバラエティ出演だと思ってんな…。

痛ァい…。

 

 

「なるほど」を噛み殺せ

2018卒の私の社会人生活はたった3ヶ月だった。

彗星の如く現れ、社員旅行にだけしれっと参加して去って行った「会社の財布の穴」みたいな新人を演じてしまった理由は以前書いた記事を参照してください。

新卒で入った会社を3ヶ月で辞めた人の話 - キューブログ

その節はほんとうに申し訳なかったと思っています。

お互い相性が悪かったね…。

 

しかしこのウィンクのように過ぎた3ヶ月の在職期間においても、上司の方々は私にたくさんのことを教えてくださいました。

テプラの作り方、作業員のおじちゃんと上手く付き合う方法、ご当地銘菓、会社の派閥について、等々。

その中でも印象的、かつ私が改善に苦労したのは

「『なるほど』は上司や先輩に使う言葉じゃない」

という教えでした。

ソクラテスに習い、「無知の知」という姿勢をもって相手の話を吸い込もうと生きてきた私にとって「なるほど」は最小限の文字数で表現できる最大限の「あなたの意見は私の心と頭に刻まれましたよ。おめでとうございます」だったんです。

それが、不敬とな…?

まあ、あくまで"私にとって"は敬意の表現でも向こうがそう受け取らないのであれば無意味なのは確かですね。

郷に入っては郷に従う、長い物には巻かれる、尻尾は振れる本数振っておくことも得意な私は

「なるほどは失礼」

すらも「なるほど!」と受け入れて、以降は「なるほど」を封印することを上司に誓いました。

でも、これが難しかった。

私自身、今までどれだけ「なるほど」に助けられて来ていたのか、「なるほど」と距離を置くことがこんなに困難なのかと恐怖を覚えるほどでした。

なんせ、上司の方々はヒナのように何も知らない私に毎日毎日「なるほど」に値する智慧を授けて下さるんですよ。

もうこれは私の「なるほど」の封印を解かんとする裏組織の陰謀ではないかと勘ぐるほどに、次から次へと「なるほど」のトラップを仕掛けられ、何度も「なるほど」を解き放ち世界を闇で満たしてしまうところでした。

実例を挙げると、

 

上司「この商材はライバル会社との競り合いで勝って来た主力商品。だからアピールの仕方も他社比較が有効なんだよ」

私「なるほ〜〜〜〜〜ン!ほ〜〜〜んと凄いことですよね!」

 

上司「この地域は古くからの付き合いがあるから、交渉の仕方は俺のを盗め。効率的だし失敗しても俺のリカバリーが効く」

私「なるっ、なっ、納得しました!」

 

私「なァん!」

私「なるほど、と言いたくなります」

私「なる…なるようになるものですね」

 

こんな調子が「なるほど」の封印から1、2週間は続きました。

適応力の低さにダーウィンも墓の中で泣いてるよ。

でもどうにか「なるほど」の封印も板につき、

「そうなんですね」

「分かりました」

という愛想も何もないが怒られもしない神器を二つ手に入れた私は、スムーズに研修を進め、上司と仲を深め、居場所を獲得し、3ヶ月後には退職しました。

 

「なるほど」解禁〜〜〜〜〜〜!!!!!!!!

家族と話してる時も、友人と駄弁ってる時も、ありとあらゆる「なるほど」ポイントで喉の奥から嬉しそうに「なるほど」が転がり出て来ます。

かわいい、かわいい私の「なるほど」よ。

今まで済まなかったね。

もう誰もお前を追いやったりはしないから。

お行き、思うがままに…。

なるほど「なるほど!」

 

 

そもそも「なるほど」ってなにゆえ失礼なんですか。

教えてくださった方には「なるほど」、もしくは「そうなんですね」を差し上げます。