ハッピー・ホリデイ!
わしゃ毎日がホリデイ。
7月からずっとホリデイ。
人生がバグったので休日が終わらねえです。
もうここ数ヶ月スケジュール帳を開いてないんですよ。
予定がなさすぎて覚えちゃうもの。
友だちに
「遊べる日ある?」
って聞かれて
「◯日と◯日以外いける!」
って答えるもの。
「以外」て。
何食べたい?って聞いた時の何でも良いよ!ぐらい困る返答じゃない?
うちの母は「何食べたい?焼き鮭にしようと思ってるんやけど」というオフェンシブな聞き方をしてくるんですけど。
でも、予定がないのはまことに事実なので許されたい。
私のここ(スケジュール)、空いてますよ。
でも実際、人生でいちばん長い休暇なんですよね。
大学の夏休みですらも、気張って踏ん張ってダダこねて布団にむしゃぶりついても最長2ヶ月ぐらいじゃないですか。
そんな中、バイトもせず、時々採用試験を受け、ちょこちょこ遊び、折を見て祖父母の手伝いに行き、という生活を半年送ってみたところ分かったのは、
「やっぱ金があればどうにでもなる」
ということですね。
私の母なんか連休は憂鬱そうに「仕事がしたい…」としょぼつくのですけど、その血を受け継いだはずの私は「今日は何もしないをしたなあ!」を地で行けます。
100エーカーの森で生まれた可能性も視野に入ってきたな。
そして、この「何もしない」を心置きなく楽しむための必須アイテムがお金なんですよね。
恐ろしいことに、何はなくとも税金、生活費、交遊費もろもろの雑費などはかかっちゃうので。
ミニゲーム「何もしない」は無料でも、ゲーム本編の「生きていく」は有料。
人生をインストールしただけで問答無用で課金発生。
仕方がないではある。
でもつまり、つまりですよ。
「何もしない」をするためには、「何もしない」とは真逆の「仕事をする」をしないといけないんですよ。
大いなるジレンマ。
広辞苑の「ジレンマ」の例に載っても違和感のないほど立派なジレンマ。
お母さんお父さんおめでとうございます〜!
立派なジレンマですよ〜!
ジレンマ「オギャーーーー!!!!」
わい「オギャーーーーーー!!!!!!」
はい。
ということで、クソカレンダー11月です。
今日も明日も明後日もジレンマを乗り越え働くみなさんに尊敬と愛を込めてお送りします。
これ、実はかなり古いツイートから引用してきてるんですよね。
初めて受けた面接の待合室の光景なんですが、あまりの異常さに今でも肝が冷えちゃいます。
どんなんだったかというと、ホテルの小さめの会議室にパイプ椅子が横10×縦10ぐらいでギッシリ詰められて、そこに就活生がスマホを見るでも雑談するでもなく、ひたすらまっすぐ前方の壁だけ見据えて座って待ってるんですよ。
沈黙、すし詰め、黒いスーツ、前方凝視…。
こ、怖かった…基本どこでもくつろげてしまう、面の皮の厚さが地層レベルで考古学的にも貴重だともっぱら噂の私でも異様な空気に飲まれて前方凝視着席集団の一員になってしまったもの。
同調圧力。
リクルートスーツ、ネクタイ、パンプス、黒髪、化粧、同調圧力。
僭越ながら「個性が強いね」というお言葉を頂戴することもあり、自我もプライドも六甲山ぐらいには高かった私も、あの押し潰すような圧迫感には膝を折ってしまいました。
自意識の標高が天保山。
昔見たテレビ番組の実験で、
「ホールに集められた50人の内、半分がさくら。突如鳴り響く火災報知器の音に、さくらの25人は指示通り微動だにせず、すると残りの25人も不安気にしつつも避難しなかった」
というのがあって、私なんかは「自分だったら50m走11秒台が嘘のように素早く逃げるのに」とか思ったわけですが。
集団心理はあるのね、実際。
実験では煙(スタッフが炊いた煙幕)が出てきてようやくちらほら逃げ始めたぐらいでした。
何が怖いって、私含め「自分は大丈夫」と根拠もなしに思ってる人は多かろうということです。
エスカレーターの片側を歩けるように開けておくのだって多分そうじゃない?
ウォ〜〜〜〜!!!!あちきは同調圧力に負けないぞ!!!!!!!と思っても梅田のビッグマン横のエスカレーターの左側に立てなくない?
本当はそんなルールないのにね。
クソカレンダーでは「屠殺場の豚の方が賑やか」なんてひどい言い草で草生えますけど、実際問題、思考を殺して右に倣えでいたくわないわよねって。
仮に右に倣うにしても、「こういう理由で右に倣います」という自己決定右に倣えでいきたいです。
ところで、「屠殺場の豚」なんて物騒な例えが当時浮かんできたのは、当時『ハンニバル』のシーズン3を観てたからだと思うんですけど、演出、脚本、出演陣全てが揃った素晴らしいドラマなので是非見てください。
孤独な捜査官:ウィル・グレアムと稀代のサイコパス:ハンニバル・レクターが血と臓物にまみれながら愛と憎悪で結ばれていくラブストーリーです。
私のいちばん好きなセリフ
「百万年かかっても友情の光は僕らに届かない」