キューブログ

アウトプッターかこQを目指す

観るも観ないも『ラ・ラ・ランド』

こんばんは。

今晩は2017年に人類を

「観て好きな人」

「観て好きじゃない人」

「観ないと決めた人」

「観てない人」

に4分割した話題作『ラ・ラ・ランド』の地上波初放送だそうですね。

私は当時劇場で観ました。

観る前からワクワク(監督デイミアン・チャゼルの前作『セッション』に膝ガックガクにされた経験があるのである種、絶叫マシンに乗る前のような不安と興奮)していたのでハードルは低くはなかったのですが、自信を持って「すきやでおまえのこと」と言える作品です。

私にとっては。

あくまで、私にとっては。

この、「私にとっては(光だけどあなたにとっては闇かもしれない)」という点で、冒頭で述べたように世界を4分割統治したんですよね。

特筆したいのは、監督の長編デビュー作『セッション』との相性が悪かった、もしくは思うところがあった、もしくは『ラ・ラ・ランド』のレビューから察した、等々の理由で「観てない」ではなく「観ない」と決めた人が多く感じられた(当社比)点です。

「観てない」「時間的金銭的余裕がないので観れない」ではなく、「能動的に観ない」という選択肢。

良い、とても良いと思います。

「観ないと損だよ!」なんてことは当然なく、逆に「観ない」という新しい鑑賞方法もあるのだと、私にとっては「エウレカ!」的姿勢でした。

そんな"「観ない」という鑑賞方法"というパラドックスの申し子みたいなものを生み出すpowerが、確かに『ラ・ラ・ランド』にはあったと思います。

その論拠はいろいろあるのですが、まず以下のツイートで。

かこQ on Twitter: "ララランドが結構好きな私とララランドのことがどうしても許せない友だちが話した際、「そのポイントが好き/嫌い」で真逆の方向に分かり合えたので本当にリトマス試験紙みたいな映画ですよ"

同じポイントに心、動かされてるんですよ。

プラスとマイナスの真逆の方向に。

めちゃ…面白くないですかこれ。

友人と喋ってて

「「あ〜!そこ」」

「好きやねん!」「無理やねん…」

なんですよ。

特に友人がムリだった…と手を組んで俯いていたのは、熱く語らっていた"真のジャズ"を一旦脇に置き、商業的な方向へ舵を切ったセブをミアが責める雰囲気になったシーン。

美大に通っていた友人曰く、「表現したいものと仕事/社会に求められるものの間で身を削っている同期のことを思うと、セブを責められないしミアを許せない。映画と現実を切り離して考えられない」。

夢や目標に対して心や体や人生を一度でも傾け苦しんだことのある人、またはそんな人が近くにいる人は、『ラ・ラ・ランド』が描く「夢と現実」をフィクションだと消費しきれないんでしょうね…。

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一つの憶測に他ならないですけど。

「夢を見ていた」というキャッチコピーが鑑賞直後のエブリバデから聞こえてきましたが、本当に素晴らしいコピーですよね。

観た後にこそ、その真の意味を知ることができる、もはやあらすじといっても過言ではないほどに物語の真をついたコピーでした。

最後に私の「チャゼルッッッ!!!!!!おいチャゼルおいッッッッッッ!!!!!!!!」ポイントの紹介です。

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チャゼルの辞書、「徹頭徹尾」とか「徹底的」とかが先頭にあるんでしょうかね。

『セッション』も「完膚無きまで」って感じですし。

怖いよお。

 

『アリー/スター誕生』 生きてこ!話

あけましてるね。

なんか青山テルマのヒットソングみたいな書き出しになったんですけど、実際もう明けに明けきってるから「あけましてるね」が適切だと私は判断しました。

めでたいかめでたくないかは、あなたが決めてください。

 

〜完〜

 

 

で、終わりにしたいぐらい特別何があるわけでもない日々を送らせていただいてるんですが、月一は更新しないと"「続けられなさ」が続けられてしまう"というパラドックスに陥って自我を失い自分をゲイリー・オールドマンだと思い始めそうなので何か書きます。

あれ?裏切りのサーカスに出てましたか?

って言われたいよね。

 

じゃあ何書く〜?

レインボーアートがあれば垂れずに跳ねずに手につかずにカラフルな文章を書けるんですけど。

誠に残念ながらスマホしか手元にないのでモノトーンな話をさせていただきます。

ところで、カラフルだと思ったらモノトーンでびっくりしたものといえば?

そう、『アリー/スター誕生』ですね。

クラークケントでもここまで捻じ曲げられないだろう、ってぐらい話をグニャ〜ッと曲げて強引に導入とさせていただきました。

でもマジで旧『スタァ誕生』を知らずにあのcmだけで観に行った人、あのラストにグニャ〜ってならなかったですか?

私は心身が渦を巻きました。

今でも若干くせ毛が強いです。

ということで、昨年からずっとする書く述べると言っていた『アリー/スター誕生』のレビューをします。

なんてったって、(私の)予想外に賞レースに乗っちゃうなんてめでたいニュースもあるしね。

まあこの"賞レース"ってのが『アリー/スター誕生』での大きな分岐であり、ままならなさの象徴だったりするんですけど。

 

私が比喩によく用いる便利アイテム「飛行機」を採用しながらジャックの選択とアリーの人生を見ていこうかな、つってね。

よく用いるってどこで?と聞かれたら一応こんな感じで

ね。

例えとしては二番煎じなので渋みがあるんですけどユーザビリティが高いということで許してください。

 

 

 

唐突ですが。

イマジン。

想像してごらん。

自分が機長の飛行機、操縦席に座ってるところを。

イマジン。

想像してごらん。

なんかいっぱい手元とか頭上にボタンがあって

「自尊心」

とか

「家族」

とか

「健康」

とか書いてるのを。

それをポチポチ押して点灯させていくとようやく飛べる飛行機。

なのに、「健康」を押しても点かない。

点いたと思ってもすぐ消える。

「自尊心」を押そうと手を伸ばす。

すると、副操縦席に知らずに座っていた誰かが「それは君には無理だよ」と言って勝手に消してしまう。

これじゃあ飛べない。

飛べたとしても自分の望む高度じゃない。

消灯したままのボタンが不安で仕方ない。

 

イマジンした?

じゃあ続けます。

 

アリーは自分の飛行機/人生なのに、「才能」のボタンがビンビンに点灯してるのに、周りの誰か(それは父親の何気ない一言「アリーは歌手にはなれない」だったり、かつてのプロデューサー達の心無い言葉だったり)に消されていく「自尊心」や「夢」のせいで飛びたい方向へは飛んでいけない。

その消灯されてたボタンたちをバチバチバチッ!と点けてアリーと一緒に飛び始めてくれたのが突然現れたジャックなんですよね。

心から信頼し、尊敬し、愛することができる人が隣にいてくれるアリーの喜びは、そのままジャックにとっても自分の隣にアリーがいる幸せになっていく。

ただ、飛び始めたアリーがより高く、遠くまで行くためにはかつては望んでいなかったようなルートを選ぶ必要も出てくる。

飛び続けるためにそれを受け入れるアリーと、一方で思い描いていたルートを外れたことに歯痒さを隠せず、また同時に自身の操縦席のボタンの明かりが消えていくジャック。

ジャックの飛行機は順調に飛んでいるように見えて、実は「家族」のボタンは機能不全を起こして明滅し、そして彼の飛行機の最大の動力源に他ならなかった「歌」のボタンが病によって消えつつあったんですよね。

そこに加えて「アルコール依存」というエラー。

高度を下げていくジャックの飛行機。

理想とは違うものの、高く遠く飛んでいくアリーの飛行機。

ただ、アリーの隣にジャックが座ってくれたように、今ではジャックの隣にもアリーが座っている。

アリーを心から愛したからこそ、ジャックは高度を下げていく自分の飛行機にアリーを乗せたまま落ちていくのだけは耐えられなかった。

アリーの飛行機まで失速させたくはなかった。

それ故の、あの選択。

アリーを置いて、自分自身で操縦桿を下に向ける選択。

ただ、もしジャックの操縦席に、例えば「楽観」や「幼少期の幸福」、「適切なケア」等々の点灯したボタンがあれば、多少高度を下げたとしても飛んでいられたはずだとは思います。

ジャックの死は、物語の中では「スター誕生」のコインの裏のように描かれつつも、本質はとても普遍的。

種類は違えど「自分で自分の飛行機を飛ばせない。人生が重くて背負えない」人は当たり前にたくさんいるんですよね。

今、現実で飛んでる人の中にも「健康」が明滅してる人、「将来」がどうしても点かない人、たくさんいると思います。

それでもみんなどうにか毎日操縦席に座ってえっちらおっちら自分の飛行機を飛ばしてるんですね。

ジャックの死は、スターの悲劇ではなく(その側面はあるとしても)、理解しがたいエゴの結末でもなく、「生きていくことは意外と奇跡みたいなもんだ」という証左。

本物の飛行機だって、あんな金属の塊が飛んでることは奇跡なんで。

ボタンが消えそうになったら他の点いてるボタンに目を向けて。

自分で点けられないなら誰かに点けてもらって。

そうやって奇跡みたいに生きていくしかないんですよね。

 

っていう、アリーとジャック、ふたりの眩しいカップルへのラブでした。

ここまで書いてきたこと全てあくまでラブなんで。

みんな生きてこ。

マジで生きてるだけで偉いから。

就活クソカレンダー(12月)

師走です。

師匠、走ってましたね。

私の師匠は31日という距離を1.6日ぐらいで走りきりました。

脚なんかもう千切れそうですよ師匠。

足元がグルグルグル!ってうずまきみたいになってますよ師匠。

どういう原理ですか師匠。

ドクターストップものですよ師匠。

でももう、いいんですよ師匠…もっとゆっくりしていいんですよ師匠…具体的にいうと31日をあと70日ぐらいかけて消費してくれてもいいんですよ師匠…。

なぜなら弟子である私は2019年を迎える準備が全くできてないので…。

弟子を2ヶ月前に置いてきてしまってますよ師匠…。

勝手に気持ちよくゴール決めてんじゃないわよ。

 

いや、マジで10月以降の記憶がない。

じゃあいつの記憶ならあるの?と聞かれたらぶっちゃけ概ね記憶がないのでみんなで私の記憶をカスタマイズしてってください。

4月:大統領選に立候補する

9月:粘菌の研究で第一線に立つ

などなどの思い出の候補をお待ちしています。

おもしろい記憶を応募してくださった方には私の脳の一部を死後お渡しします。

 

キモ!

一年をキモ締めするつもりはなかったんですが紅白を見ながら書いてるので許してください。

米津玄師が出るまでは気もそぞろです。

『アンナチュラル 』最高でしたね。

脚本、キャラクター、なによりエンディングの入りのタイミングの演出でエモーションが頂点を突破してましたよね。

Lemon聞くぞ…メディア露出が得意でない米津さんが出てくれるんだから心して受け止めるぞ…この「ニコ動の時から知ってたんですが?(威圧)」みたいな唾棄すべきマウント精神も今年でポイッ!するぞ…ぞ……

 

にしてもマジで一年早かったですね。

私なんか特に7月に無職となってからの半年、光陰矢の如しの矢を追い抜きましたからね。

矢も「うそげろ?!!?」言うて途中で折れましたから。

時間はね、自分で創り出さないと無となり消える。

貴重な学びをこの半年で得ることができました。

正直、無職になってからの1ヶ月ぐらいで気付きたかったし、友だちからも「なんかやったら?留学とか資格試験とか」と言われて「確かにな〜」と思ったんですよ。

思ったんですよ。

思った。

思。

お。

 

 

…まあ、たくさん映画観たし本読んだし遊んだし化粧したし、いいかな。

最近「生きているからラッキーだ!」のはっぱ隊を地で行く生活を送っているので、皆様におかれましても息を吸って吐いてしてください。

褒めますので。

あと就活もしたんですよ。

しかも2回目。

まさかまた「新卒です!」みたいな顔で就活することになるとは思わなかったんですけど、それなりに結果が出て来ているので結果オーライかな。

選択肢は給与がヤバいところと謎の組織。

……カーーーーーッッッッ!人生って刺激的。

もうちょっと平凡でも当方構わないんですけど。

紆余曲折いらない。

真っ直ぐピーーーン!でいい。

私の人生は一回整体に行ってゴキャッてされてきてください。

とはいえ、就活はクソ(おもしろ)でしたし、人生もクソ(おもしろ)ですね。

で、最後のクソカレンダーです。

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先々月の10月分では赤ちゃん返りしてたのにね。

就活クソカレンダー(10月) - キューブログ

今度はママになっちゃったよ。

成長したね。

今年一年は社会に出て、揉まれて、伸びきって、緩急の多い一年でした。

おかげでもう赤ちゃんからママになるぐらいの成長性を発揮できた。

感謝です。

揉んでくれた前職場に感謝。

迎えてくれた実家に感謝。

「退職おめでとう!」と退職祝いをしてくれた友らに感謝。

それから、ネットリと呟いたり正気を失ったりバズったり体調を崩したりしてるときもなんやかんやで見ててくれたインターネットの皆さんに感謝。

私は見られている時が一番発奮するので、来年も見続けてくださると幸いです。

 

ではまた!

来年もよろしくおねがいします。

 

追伸

平成元号内には何か本を出したいと思ってるので、尻スパンキングのためにここに書かせてもらいます。

出せよオラッ!

 

 

書けば出る 

書かねば出ない

何物も

 

 

就活クソカレンダー(11月)

ハッピー・ホリデイ!

わしゃ毎日がホリデイ。

7月からずっとホリデイ。

人生がバグったので休日が終わらねえです。

もうここ数ヶ月スケジュール帳を開いてないんですよ。

予定がなさすぎて覚えちゃうもの。

友だちに

「遊べる日ある?」

って聞かれて

「◯日と◯日以外いける!」

って答えるもの。

「以外」て。

何食べたい?って聞いた時の何でも良いよ!ぐらい困る返答じゃない?

うちの母は「何食べたい?焼き鮭にしようと思ってるんやけど」というオフェンシブな聞き方をしてくるんですけど。

でも、予定がないのはまことに事実なので許されたい。

私のここ(スケジュール)、空いてますよ。

 

でも実際、人生でいちばん長い休暇なんですよね。

大学の夏休みですらも、気張って踏ん張ってダダこねて布団にむしゃぶりついても最長2ヶ月ぐらいじゃないですか。

そんな中、バイトもせず、時々採用試験を受け、ちょこちょこ遊び、折を見て祖父母の手伝いに行き、という生活を半年送ってみたところ分かったのは、

「やっぱ金があればどうにでもなる」

ということですね。

私の母なんか連休は憂鬱そうに「仕事がしたい…」としょぼつくのですけど、その血を受け継いだはずの私は「今日は何もしないをしたなあ!」を地で行けます。

100エーカーの森で生まれた可能性も視野に入ってきたな。

そして、この「何もしない」を心置きなく楽しむための必須アイテムがお金なんですよね。

恐ろしいことに、何はなくとも税金、生活費、交遊費もろもろの雑費などはかかっちゃうので。

ミニゲーム「何もしない」は無料でも、ゲーム本編の「生きていく」は有料。

人生をインストールしただけで問答無用で課金発生。

仕方がないではある。

でもつまり、つまりですよ。

「何もしない」をするためには、「何もしない」とは真逆の「仕事をする」をしないといけないんですよ。

大いなるジレンマ。

広辞苑の「ジレンマ」の例に載っても違和感のないほど立派なジレンマ。

お母さんお父さんおめでとうございます〜!

立派なジレンマですよ〜!

ジレンマ「オギャーーーー!!!!」

わい「オギャーーーーーー!!!!!!」

 

 

 

はい。

ということで、クソカレンダー11月です。

今日も明日も明後日もジレンマを乗り越え働くみなさんに尊敬と愛を込めてお送りします。

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これ、実はかなり古いツイートから引用してきてるんですよね。

初めて受けた面接の待合室の光景なんですが、あまりの異常さに今でも肝が冷えちゃいます。

どんなんだったかというと、ホテルの小さめの会議室にパイプ椅子が横10×縦10ぐらいでギッシリ詰められて、そこに就活生がスマホを見るでも雑談するでもなく、ひたすらまっすぐ前方の壁だけ見据えて座って待ってるんですよ。

沈黙、すし詰め、黒いスーツ、前方凝視…。

こ、怖かった…基本どこでもくつろげてしまう、面の皮の厚さが地層レベルで考古学的にも貴重だともっぱら噂の私でも異様な空気に飲まれて前方凝視着席集団の一員になってしまったもの。

同調圧力

リクルートスーツ、ネクタイ、パンプス、黒髪、化粧、同調圧力

僭越ながら「個性が強いね」というお言葉を頂戴することもあり、自我もプライドも六甲山ぐらいには高かった私も、あの押し潰すような圧迫感には膝を折ってしまいました。

自意識の標高が天保山

 

昔見たテレビ番組の実験で、

「ホールに集められた50人の内、半分がさくら。突如鳴り響く火災報知器の音に、さくらの25人は指示通り微動だにせず、すると残りの25人も不安気にしつつも避難しなかった」

というのがあって、私なんかは「自分だったら50m走11秒台が嘘のように素早く逃げるのに」とか思ったわけですが。

集団心理はあるのね、実際。

実験では煙(スタッフが炊いた煙幕)が出てきてようやくちらほら逃げ始めたぐらいでした。

何が怖いって、私含め「自分は大丈夫」と根拠もなしに思ってる人は多かろうということです。

エスカレーターの片側を歩けるように開けておくのだって多分そうじゃない?

ウォ〜〜〜〜!!!!あちきは同調圧力に負けないぞ!!!!!!!と思っても梅田のビッグマン横のエスカレーターの左側に立てなくない?

本当はそんなルールないのにね。

 

クソカレンダーでは「屠殺場の豚の方が賑やか」なんてひどい言い草で草生えますけど、実際問題、思考を殺して右に倣えでいたくわないわよねって。

仮に右に倣うにしても、「こういう理由で右に倣います」という自己決定右に倣えでいきたいです。

 

 

ところで、「屠殺場の豚」なんて物騒な例えが当時浮かんできたのは、当時『ハンニバル』のシーズン3を観てたからだと思うんですけど、演出、脚本、出演陣全てが揃った素晴らしいドラマなので是非見てください。

 

 

孤独な捜査官:ウィル・グレアムと稀代のサイコパス:ハンニバル・レクターが血と臓物にまみれながら愛と憎悪で結ばれていくラブストーリーです。

私のいちばん好きなセリフ

「百万年かかっても友情の光は僕らに届かない」

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就活クソカレンダー(10月)

風邪、引きました。

夜遅くに帰宅した父親に

冬の大三角が綺麗に見えるぞ」

なんて言われた日には

"親に自作のポエムを読まれ添削までされた壮絶な過去"

を持つ浪速のセンチメンタリストこと私が見ないわけにはいかないじゃないですか。

夜景を一緒に見るならダニエル・クレイグイドリス・エルバか私か、ってぐらいの気合いでベランダに飛び出ちゃってね。

飲み会帰りの酔っ払い諸君の笑い声を肴にアタイは夜空、見させてもらっちゃう、つってね。

そうやってセンチメンタルに30分ほど浸ってる間にバチクソ風邪を引きました。

格好は向こうから付いてくるものであって、こちらから付けようとすると別のものが付いてくるんですよね、大体。

「イタい人」というレッテルとかね。

今回は菌がくっ付いちゃいました。

ダニエル、イドリス、後は任せた。

 

まあこういう風に身体が弱ってると心も弱るじゃないですか。

で、心が弱るとどうなると思います?

 

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赤ちゃん返りする。

クソカレンダー10月です。

私、赤ちゃん返りしてます。

 

就活戦争も末期、多くの戦友が

「内定者懇親会だる〜」

「同期とうまくやれるかな…」

といったほのめかしを残して戦線から離脱し、前線への補給(就活支援サイトのサポート)も止まり始めた頃ですね。

こちとらまだ2018就職戦争やってんのに大本営では2019年就職戦争の用意始めてんですよ。

まだ我々が戦ってるんですが〜?

ブラックホーク・ダウンを見なさい。

 

で、この頃には、自分が何のために戦っているのか、この戦いに終わりはあるのか、終わったとしても報われるのか、誰かトム・ハンクスを助けに寄越してくれ、マット・デイモンより先に私をこの泥沼から救ってくれ、てな感じで

「就職すること」

ではなく

「就活を終わらせること」

が目標になっちゃってたんですよ。

不健康な思考に私は恐慌、yeah。

どうにか居場所を確保したいという生存本能が暴走した結果、

「就活を終わらせたい」

「でも就職先がない」

「就職先がないなら別のどこか」

「大人としてやって行けないなら赤ちゃんからやり直そう」

「赤ちゃんなので幼稚園に行けばいい」

という発想のバタフライ・エフェクトが起きてしまったんですね。

哀れなひと…。

人間、先行きが見通せなくなると確実な過去に縋ってしまうみたいですね。

昔は良かった、高校生の頃は楽しかった、大学生の頃はなんでもできた、言うて。

私の場合は勢いよく一気に赤ちゃんまでバックしましたけど。

「あの頃は良かった」系の懐古ヘッズ、立ち直った私と一緒に未来を見てこ。

そう悪いもんじゃないよ、未来。

特に2019年なんかNetflix田村由美の傑作『7SEEDS』がアニメ化するし。

『7SEEDS』アニメ制作が決定!2019年4月よりNetflix独占配信! | GONZO

 

まあ、『7SEEDS』では初手から文明が滅びてるんですが。

未来って塩っぺえな。

 

参考映画

 

 

 

 

 

 




就活クソカレンダー(9月)

自他共に認めるポジティブを標榜し

「お前といると自分まで前向きになれる気がする」

「常にゴミから何かを拾いあげようとしてるな」

「このポジティブ・モンスター」

とかなんとか言ってもらえたりしちゃう私ですが、2017年7〜9月、つまり就活を始めてから半年以上が経った時点で内定0の持ちコマ3社だった時は荒んでいたみたいです。

リア垢のツイートをその頃まで遡ると、内心の動揺と焦りをどうにか笑いで誤魔化そうとしている痛々し〜い自分の姿が見えてきます。

 

2017/7/29

受かりたすぎる企業から週明けに電話がなければ0を、あれば1を、それ以外の方は3を押してください

 

2017/8/19

今日の座談会で質問しながらずっとペン回ししてる無礼者がいてお前の8月の光熱費が世界一を更新しろと思いました

 

2017/9/18

御社へ


無事なら連絡ください。

もう怒っていませんよ。


ママより

 

などなど。

コールセンターの自動オペレーションになったり、シンプルにキレたり、最後にはママになってしまってます。

情緒の乱れが自意識までめちゃくちゃにして自分が一体なんなのかよく分からなくなってるんでしょうね。

終わりが見えない就活と確実に終わる学生生活。

このどん詰まり感と、半年以上にわたる失敗体験は自覚している以上にプレッシャーだったようです。

ただ、ポジティブ・シンキングで補えない心の消耗を

「まだ面白いこと言えるんやでワイは」

という強がりで補強していたので、この時期のツイートには奇妙なキレがあるんですね。

 

クソカレンダー9月は本当に意味が不明です。

意味は不明なんですが、謎の力強さを感じます。

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小林多喜二の『蟹工船』、読んだことはありません。

なんとなく内容は知っている程度です。

なら、なぜこんなトンチキなことをツイートしたのかというと、当時同じく就職が難航していた友人と

「もう企業就職はダメかもしれん」

「一か八かでマグロ漁船に乗せてもらうか」

第一次産業は人手不足やしな。お役に立てるかも知れん」

「存在意義を見出せるなら蟹工船でもいい」

という限界会話をしていたからなんですね。

普段なら「蟹工船」だの「プロレタリア大革命」だのというワードはパッとは出てきません。

火事場の馬鹿力と言いますか、人間追い込まれると脳のシナプスの伝達速度が上がるのかもしませんね。

追い詰められた先で突飛な発想が生まれてくる。

不思議な"凄み"のようなものが生まれてくる。

あれ、ジョジョの奇妙な冒険の解説してましたっけ?

いや、就活で追い込まれると自己肯定感が削がれると共に常識的な思考に支障が出る、という話です。

メンタルに関して慢心とも言えるほどの自信があった私ですが、今思うと相当キツかったんだなと思います。

ただ一言言えるのは、就活での「不合格」は人生の「不合格」ではないということです。

私はそれはもう数えきれないほどの「不合格」を頂戴しましたが、「人生終わったな」と思うことはありませんでした。

友達もいるし、家族も応援してくれる。

時間と心を注ぐことのできる趣味がある。

 

要は、金がねえのが困るんです。

「内定が欲しい」?

ノン。

「仕事が欲しい」?

微妙にノン。

「お金を稼ぐ手段が欲しい」?

エス

「お金が欲しい」?

エスエスエスエスエス!!!!!!

 

 

お金が欲しい〜〜〜〜!!!!!!!!

それだけなんや。

それだけのことなんや、ほんまは。

だからみんな気に病まんでええんやで。

おおきにな。

ほな。

 

 

就活クソカレンダー(8月)

どれだけ筆記の勉強をしても、どれだけ面接の準備しても、最終的にはわりと出たとこ勝負じゃないですか。

就活って。

だからそこかしこで

「結局は相性だから」

っていうアドバイスともなんとも言えない慰めの言葉が聞こえるんですよね。

マッチングアプリのキャッチコピーだとしても投げやり感が拭えない。

という話を友らと102回はしました。

とは言え、かくいう私も力を出し切ったはずの試験で落とされた時は

「アタシたち、一緒に幸せにはなれないみたいだね」

と突然に切り出された別れに対しても物分かりのいいフリをする女になってました。

じゃないと

「私のどこが悪かったの?ねえどうして捨てるの?ダメなとこ直すから教えてよ!」

ってメールを送っちゃう。

怖い怖い。

 

 

話は少し変わりますが、面接にはいくつか質問のテンプレートがあるんですよね。

ガクチカ(「学生時代に力を入れて取り組んだこと」の略。略称を初めて聞いた時は「なぜ学校の地下について聞くので?え、怖…」と怯えました)

キャリアプラン

「自己PR」

ブラー、ブラー、ブラー。

こういう質問は人事側にとっても便利で実務的。

ただ、名門バスケ部の敏腕マネージャーがバインダー片手に指導してるんか?ぐらい完璧な対策を立てて来る就活生に対しては、その牙城を崩して中身を啜るには質問のリーチが足りない。

なので、人事側もこういった正攻法に混ぜて時々変化球を投げて来るんですよね。

参考までに、私が今まで投げられた変化球をご紹介します。

 

①「前向きっていう自己PRだけど、どれぐらい前向き?一生前向き?」

ー死んでも前向きです!(もうどうにでもなれ〜)

「死んでも前向き?具体的に教えてくれる?」

ー自分の葬式のプランを今から練ってるぐらい前向きです!(???)

 

②「『野外活動の経験からロープワークが得意』ってエントリーシートに書いてあるけど、溺れてる人助けたりとかできるの?じゃあ俺と部長が溺れてたらどっち助ける?」

ーじ、自分の身の安全を第一に、近い方から助けます…

 

③「じゃあこれから俺を父親だと思ってキャリアプランを語ってください」

ーあ、あの、お父さん…

 

打てるいかこんな球。

 

一つ目は深掘りされすぎてマウンドが地獄まで沈みました。

というか、ぶっちゃけ墓穴掘ってる自覚はありました。

ともあれ向こうもまさか就活生の葬式のプランを聞かされるとが思ってなかったでしょうから痛み分けということで…。

 

二つ目は世間話みたいな和やかな面接の中で突如発生した地獄の一幕なんですけど、いや、奇抜なパワハラ?チョイハラ?(チョイスハラスメント(?)。俺とあいつどっちが大事?)みたいな質問やめてください…。

頑張って自力で泳いでください。

 

3つ目は面接というか、ロールプレイングでした。

人事の方が父親、私がその娘という設定で話をする中で「会社の理解度」や「採用への意欲」を見られたんですね。

は、はずかち〜〜〜〜!!!!!

悪くはない…独創的な手法で就活生の生の姿を浮き彫りにするのは確かに有効かもしれない…。

けど、すっっっげ恥ずかしかった。

普段の面接からジョブスとか明石家さんまを憑依させてる似非シャーマンが言うことじゃないんですけど、面接で女優になるのはとても勇気がいることでした。

私はラ・ラ・ランドできません。

まあでもこの娘役で内定をもらったんですけど。

 

こういう変化球を投げられるとマウンドに墓穴を掘って埋まるか、バントで次の球に期待するしかなかったので「メジャー(大企業)移籍は無理だな」と思い知りました。

 

今回は全然クソカレンダーと関係のない内容になってしまってごめんなさいね。

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人事の口が溶けちゃってまあ。

タイトな内定にボディをねじ込もうと就活生があの手この手を尽くしてる間、人事だって「初めまして」のマージナルマン数百人の中から「これからずっとよろしく」する数人を探さなきゃいけないわけで。

ほ〜〜〜〜んと大変なお仕事と思います。

私は私で頑張るので、人事の方々も頑張ってください。

貴社のますますの発展とご健勝を末筆ながらお祈りさせていただきます。