お時間です

生き延びがち

川の流れとそれを阻む化石について

「オザキさんの彼氏はいつできんの?」

 


知らんがな!!!!!

人体錬成みたいに言うな!!!!!

私は「彼氏の錬金術師」か?!?!

君のっ手でーーーーっ?!?!切り裂ーーーーーーーく前にこの手で裂いたろか!?!??

 

 


冒頭からキレながらお送りします、本日12月15日(火)のアドベント

昨年に引き続き、主催のmy dearest はとさんにお招きいただき参加いたします。

 

去年は「私が動かされたもの」というテーマでハイアンドローザワースト、通称「ザワ」と、なぜか全く関係のない洋画2本にまつわる私の"移動"についてのエントリを寄稿させていただきました。


今年のテーマは「変わった/変わらなかったこと」。

たぶん今年はいろんなことが変わってしまったんだろうな。

この間乗ったタクシーの運転手さんも

「私元々は鉄板焼き屋やってたんですよ。でもコロナでね…。知人の紹介でタクシーやってます」

とおっしゃってました。

大きく人生が変わった人、たくさんいる。

それが良い方向であればと思うけど、難しい状況です。

 

大きく変わったといえば、私の生活も結構変わりました。

身内がひとり減って、ひとり増えました。

ひとり減った話はこちら

で書いているんですが、ひとり増えた話は、もう、たまんないです。

 

私、叔母になりました!

(全人類の祝福の口笛)(火星人の鼓膜が破れる)

毎日帰宅したら生まれて10日とかの人間がいる。

手を洗い、服を脱ぎ捨て、除菌し、吸う。

赤子を、吸う。

いい匂いなんです。

嗅いだことのないあまいにおい。

最近ハマってるアロマキャンドルに負けない香り。

赤ちゃんの香りのキャンドルが発売されたら需要あると思うし数年後には泣いちゃう。

 

「赤ちゃんは毎日別の生き物になる」

っていうぐらい、乳児〜新生児は本当に毎秒・毎分・毎時・毎日変わっていくそうで。

昨日のベビーと今日のベビーの匂いは違うし、多分明日のベビーの匂いも違う。

数年後にはもうあまいにおいはしなくなる。

でも数年後には今とは全然別の、大きくなったお子がいる。

楽しみでたまらないです。

子どもの成長は愛そのものだと思います。

 

生まれてきてくれてありがとねベビー。

産んでくれてありがとねシスター。

 

私のメンタルキャリブレーションの一つ、『ミッドナイト・ゴスペル』では

「生も死も状態変化のひとつ」

という思想が出てきます。

ひとは生まれたり死んだりする。

それも「変化」のひとつ。

嬉しくも悲しくもある、大きな「変化」が私個人の周りでたくさんありました。

 


しかし、今回の本題はミニマム。

冒頭のキレに戻ります。

 

 

川の流れ私vs化石おじさん

まあ会社のあれこれでお話しすることの多い壮年の男性がいるんですが。

毎回の話題は「オザキさんには彼氏が必要だ」というもの。


「もう20代も半ばで彼氏がいないなんて勿体ない」

(何が?)

「30歳を超えたらもう女としては下がるしかないよ」

(Hey DJ!気分上場⤴︎⤴︎の気しかしねえんだが?)

「誰でもいいから付き合ってみたら?」

(路上殺人の供述でよくあるやつか?)


典型的な異性愛規範に則ったおせっかいですね。

これが最も楽しい話題だと思ってるのか、話題の引き出しの中身がただ乏しいだけなのかは正直もうどうでもよいのですが。

 


私の現状の性的指向は「アセクシャル」です。

でも男女問わず、恋心のようなものを抱く瞬間もないではないので「バイセクシャルノンセクシャル」という可能性もあります。

同時に、自分から好意を抱くことはできても他者から「そういう相手」だと思われるのは嫌悪感があります。

同期(男性)とはひっくり返って笑い合うぐらいには仲がいいですが、上司に

「同期君はオザキさんに気があるんちゃう〜ん?」

と茶化された時はうっかり素で

「死にたくなりますね〜」

と答えていて自分でもびっくりしました。

あと、その茶化しは全く面白くないし同期にも失礼。

シンプルにセクハラだしな。


まとめると、「ジェンダーフルイド」と呼称される、性自認が流動的な人がいるように、私の性的指向も毎日川の流れのように変化するようです。


最近なんかは特に「30歳まで童貞だと魔法使いになれるらしい(通称「チェリまほ」)」のおかげで「恋っていいなあ」と思ったり、逆に「恋しなくていいんだあ」と安堵して泣いたり情緒が騒がしいことになっています。

私はそういう流動的な自分を受け入れて、愛しています。


ところがどっこい、社会は、日本は、私の周りは、まだまだ私の「川の流れ」を止めようとしてくる。


父は私に義兄の友人をあてがおうとするし、母は「外国人でもいいよ」と謎の譲歩をしてくる。

※最近の母は私が「結婚して子供を産まなきゃ生きてて意味ないか?杉田水脈が言うように生産性がないか?死んだ方がいいか?」と怒り泣きながらfu●kを叩き付けたらあんまり「恋人」とか「結婚」とか言わなくなりました。

ブイ✌🏻

ただ、家族はまだ愛娘(愛されてる自信はある)への「心配」という情からそういうことを言ってくるので、「私は頑張って自分で自分の道を見つけるよ」と精一杯伝える努力ができる。


ただ例の壮年の男性、通称「おじさん」はどうでしょうか。


最初は「彼氏云々」の話題を振られても「自分より若い子、後進のためにここで踏ん張らんと」と思ったりなんかして。

「結婚だけが幸せじゃないですよ」

とか

「私は私を大事にしてるんで大丈夫です」

とか言ってたんです。

でもダメなんだなこれが。

馬耳東風。

馬の耳に風吹いたらヒーンブルルッぐらいはするだろうけど、おじさんは強い。

仁王立ちで死んだ弁慶の如き体幹で小娘のことばを受け流す。

母にしたように泣いて怒りながら

「結婚しなきゃ私の人生無意味ですか?!??!」

てキレたら多少はグラッとするだろうけど、グラッとするだけでおじさんの価値観が変わるわけでなく、ただ私が「ヤベー奴」という噂が広がるだけでしょう。

まあそれは別にいいけど。

ただ、そんな体力とか気力を価値観化石のおじさんに使いたくなくなっちゃった。

残念ながら私はおじさんの化石を掘り起こして現代に蘇らせようという気概のある科学者ではない。

価値観化石おじさんたちのジュラシックパークを作るほどおじさんたちに興味もなければ時間もないのです。

私は私を愛しているので、私自身や私を大事に思ってくれている人、家族や友だちのために時間やことばを使いたい。

彼ら彼女らに私の「川の流れ」を受け流してもらうためなら頑張れる。

彼ら彼女らの「川の流れ」を止めないためになら頑張れる。

言うなれば、私のガワだけを、「若い」「女」の部分だけを見ている人間に対してあれこれ手を尽くすのに疲れてしまったんです。

あ〜あ。

 

今ではそのおじさんには「早く彼氏作りたくて〜」とか「子どもは多い方がいいです」とかウルトラ適当なことを言って心の消費電力を節約しています。

 

表面上は楽しくおしゃべりしながらも、日々変化する私の性的指向を、私自身の深いところを知ってもらいたいと思うほど、私はあなたに関わりを持てないという無言の断絶。

 

でもあんまり同調しすぎると私の自尊心が削れるので、時々「映画の話をしましょう!」とおじさんのお口の方向を強引に曲げたりします。

最近身につけた処世術、「臨機応変」。

これもまた一つの「変化」かもしれないね。

 


まとめ

今回はふたつの「変化」のお話がしたかったんです。

・私は毎日変化する

・変わらない人もいる(ので頑張りすぎない)

 


これにて私の「変わった/変わらなかったこと」を終えたいと思います。

 

ところで、毎日変化する私と毎日成長していくベビー、おそろだね。

私もまだまだそういう意味ではベビーなのかもしれません。

赤ちゃん人間。

「踊る赤ちゃん人間」は名曲です。

人は裸で 生まれた時は 誰も愛され 同じはずが
どうしてなんだ 生きていくうちに 運命は別れ むごいくらいだ

人の目見たり 見れなかったり 恋を知ったり 知れなかったり
それなら僕は いっそなりたい 死ぬまでベイビー 赤ちゃん人間

https://j-lyric.net/artist/a002b56/l019827.html


明日16日は

GOさんがドイツに移住されたお話を

なっちさんがBLを猛然と読み出したお話を

ぼさんぼんさんが商業BLに沼ったお話や家族のお話を

上げられるようです!

 


不詳私もやおいの末席に身を置いているのでBLの話は楽しみですし、ドイツ移住という大きな変化は読むだけでドキドキしそうです…。

 


では引き続き、はとさん主催のぽっぽアドベントをお楽しみください!

私も読めてないエントリをじっくり読ませてもらお〜✌🏻