お時間です

生き延びがち

就活クソカレンダー(9月)

自他共に認めるポジティブを標榜し

「お前といると自分まで前向きになれる気がする」

「常にゴミから何かを拾いあげようとしてるな」

「このポジティブ・モンスター」

とかなんとか言ってもらえたりしちゃう私ですが、2017年7〜9月、つまり就活を始めてから半年以上が経った時点で内定0の持ちコマ3社だった時は荒んでいたみたいです。

リア垢のツイートをその頃まで遡ると、内心の動揺と焦りをどうにか笑いで誤魔化そうとしている痛々し〜い自分の姿が見えてきます。

 

2017/7/29

受かりたすぎる企業から週明けに電話がなければ0を、あれば1を、それ以外の方は3を押してください

 

2017/8/19

今日の座談会で質問しながらずっとペン回ししてる無礼者がいてお前の8月の光熱費が世界一を更新しろと思いました

 

2017/9/18

御社へ


無事なら連絡ください。

もう怒っていませんよ。


ママより

 

などなど。

コールセンターの自動オペレーションになったり、シンプルにキレたり、最後にはママになってしまってます。

情緒の乱れが自意識までめちゃくちゃにして自分が一体なんなのかよく分からなくなってるんでしょうね。

終わりが見えない就活と確実に終わる学生生活。

このどん詰まり感と、半年以上にわたる失敗体験は自覚している以上にプレッシャーだったようです。

ただ、ポジティブ・シンキングで補えない心の消耗を

「まだ面白いこと言えるんやでワイは」

という強がりで補強していたので、この時期のツイートには奇妙なキレがあるんですね。

 

クソカレンダー9月は本当に意味が不明です。

意味は不明なんですが、謎の力強さを感じます。

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小林多喜二の『蟹工船』、読んだことはありません。

なんとなく内容は知っている程度です。

なら、なぜこんなトンチキなことをツイートしたのかというと、当時同じく就職が難航していた友人と

「もう企業就職はダメかもしれん」

「一か八かでマグロ漁船に乗せてもらうか」

第一次産業は人手不足やしな。お役に立てるかも知れん」

「存在意義を見出せるなら蟹工船でもいい」

という限界会話をしていたからなんですね。

普段なら「蟹工船」だの「プロレタリア大革命」だのというワードはパッとは出てきません。

火事場の馬鹿力と言いますか、人間追い込まれると脳のシナプスの伝達速度が上がるのかもしませんね。

追い詰められた先で突飛な発想が生まれてくる。

不思議な"凄み"のようなものが生まれてくる。

あれ、ジョジョの奇妙な冒険の解説してましたっけ?

いや、就活で追い込まれると自己肯定感が削がれると共に常識的な思考に支障が出る、という話です。

メンタルに関して慢心とも言えるほどの自信があった私ですが、今思うと相当キツかったんだなと思います。

ただ一言言えるのは、就活での「不合格」は人生の「不合格」ではないということです。

私はそれはもう数えきれないほどの「不合格」を頂戴しましたが、「人生終わったな」と思うことはありませんでした。

友達もいるし、家族も応援してくれる。

時間と心を注ぐことのできる趣味がある。

 

要は、金がねえのが困るんです。

「内定が欲しい」?

ノン。

「仕事が欲しい」?

微妙にノン。

「お金を稼ぐ手段が欲しい」?

エス

「お金が欲しい」?

エスエスエスエスエス!!!!!!

 

 

お金が欲しい〜〜〜〜!!!!!!!!

それだけなんや。

それだけのことなんや、ほんまは。

だからみんな気に病まんでええんやで。

おおきにな。

ほな。